死の海から贈り物は届くか : 2008.09.28 Sunday
ユニットとは直接的には関係ないのですが、守屋は東京港水中生物研究会という緩やかな集合体に混ぜて頂き、二ヶ月に一度お台場で潜水をしています。
もともと東京港の外来生物を調査記録することが目的のひとつであるこの会では、サンプリングをする方もいるので、僕も微細藻類のサンプリングをこの会でさせて頂いています。

9月14日に、ちょうど1年目の潜水に行ってきました。
閉塞水域であり、かつ強い富栄養化水域でもあるお台場の海は、真夏の太陽で元気付いた微細藻類が大量の有機物を生成し、それを利用するバクテリアによって水域内に強烈な無酸素水塊が発生し、動物をほとんど全滅にまで追い込むそうです。
ちょうど陸上の冬に当たる不毛の季節は、お台場の海では真夏にやってくるわけです。

まだ、暑いこの季節、水中は微生物と粒子状有機物のもやがかかっていて、透明度は最悪。特に船の科学館のポンドでは、手の届くところにあるはずの岸壁が潜降中に見えなくなり、コンパスがないとあっという間に迷子になるほどです。

7月までは生き残っていた前の冬に発生したらしい大量のヒメホウキムシという着生生物は今回の潜水ではほとんど全滅し、代わりに小さなイソギンチャクが沢山増えていました。

海底は、貝やカニの死骸がごろごろしていますが、微細ななにかが動いている気配も感じられ、とりあえず視界が全く無くなるのもいとわず、水と泥を採集してきました。

富栄養化の最先端を行く東京港の海。動物の観点から見れば圧倒的な死のボトルネックの季節に生きる微生物たちに、なにかを僕たちは学ぶことが出来るでしょうか。

リンクより7月の潜水の様子と微細藻類を見ることが出来ます)

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