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サイエンスアゴラに参加しました : 2008.11.25 Tuesday
23日、24日と、お台場で開かれたサイエンスアゴラに参加してきました。

23日の午前中には「へんてこ生物が人類を救う?」と題して、理研PSCの井藤賀先生筑波大学の石田先生と、地球の物質循環に重要な役割を果たしているにもかかわらず、生物学分野では「へんてこ」の烙印(笑)を押されている生き物について語ってきました。

私(守屋)がシロアリ、石田先生が藻類、井藤賀先生がコケ。
シロアリは植物のなかでも他の生き物が食べられない部分を専門に食べると同時に、空気からお肉を作り出しというお話しと、藻類の光合成進化が何度も繰り返し繰り返し起きた話(ミドリムシは動物?植物?答えはどちらでもない。ミドリムシはミドリムシ!)、こけが金属のヘルメットをかぶり、鉛や鉄、果ては金まで集めちゃう話。
彼らのパワーこそ、生命圏の大循環に人類の活動も載せていくために学ぶべき力だなと強く思いました。
そして、自然界からは巨大シロアリしろありんも会場に駆けつけ、子供達と写真を撮ったりしていました。

24日は「循環型社会形成に役立つバイオマス研究」と題して、私の他に理研PSCの菊地先生応用光学研究所の志甫先生、豊田中央研究所の高橋先生、鹿島建設の山澤先生と共に、パネルディスカッションでした。
モデレーターには毎日新聞の人気科学コラムを執筆されている元村さんに勤めて頂き、シロアリ共生系酵素によるバイオマス利用、物質循環の計測による総合的な環境資源の開発、石油を作る藻類、サステイナブルモビリティーという新たな概念、廃棄物から資源を作る新しい試みなどを紹介したうえで、将来の社会ではどのようにこれらの技術が生かされていくべきか議論しました。

会場からはアゴラの実行委員長、JSTの理事長など、この世界を牽引する方々からの暖かくも厳しいご意見を頂き、バイオマスのみならず、我々が持てる技術を総動員して、過去のバイオマスに依存する社会から、現在の生きた資源を循環するような社会体制に移行すべく研究とその応用を進めなくてはいけないと感じました。

現状では非常にまだ扱いづらいじゃじゃ馬へんてこ生物たちのアクティビティーを、いかにして利益を出すことが可能な産業活動に結びつけていくか。
科学者の努力の他に、政策立案・実施者の関与や一般の市民の理解と「覚悟」まで話はおよび、明確な結論はなかなか出ない難しい問題であることを再認識しつつも、最後に登場したしろありんに未来を託された私たちは、楽しみつつもいろんな人たちとつながりをもって、新しい環境資源のポテンシャルと向き合って行こうと、思いを新たにしました。

理研のブースでも、しろありんは大活躍で、まわりの温度が一気に5℃くらい上がるような感じ。(温暖化?(笑))
子供達のきらきらした目を見ながら、お母さんお父さんに理研のバイオマス研究のあけぼのについて説明させて頂きました。

参加頂いたみなさま、ありがとうございました。
また、科学未来館でお会いしましょう!

(会場の模様(写真)はここにまたアップします)

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  • 2009/06/13 9:37 PM
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