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茂木健一郎さんと対談しました : 2008.12.17 Wednesday
茂木健一郎さんと対談しました。
日経サイエンスの、茂木さんとの対談企画です。ずっと長いこと、いろいろな方と対談されているらしい。

茂木さんは脳科学者で、クオリアという概念を追求されている。その辺の概念を通してみたとき、およそ即物的なぼくの研究がどう映るのかとても興味がある。

シロアリの話をというリクエストだったのだが、最終的にはへんてこ生物でまとめてみた。生物圏にはものすごく沢山の生き物がいて、途方もない多様性が、実際に生物圏を「回転」させている。その回転の中に、人間社会をうまく再接続出来ると良いなという、ちょっと概念的な内容を語ってみた。
こういう議論は、物質科学の一分野であるところの生物学ではあまり好かれないのだが、この辺をおざなりにして来てしまったために、とても偏狭な要素分解的な見方しか、いまの「気鋭の」研究者は出来なくなっているような気がする。

大学院生の頃にゲノム解析の概念が出てきてからずっと、ぼくは生物学は要素分解的な手法だけで解けるものではないかも知れないと考えてきた。
もちろん、要素分解的なやり方はとても大切なのだけど、それはあくまでも色々ある攻め方のひとつにすぎないと。
で、全体から攻める方法・・・つまりマルチオミックスというのが、僕らのユニットのひとつの旗印なのだが、実験はうまくいくけど、情報の取り扱いがまだ追いついていない。研究体制に関しても、これまでは別々に研究していたような人々が一緒に仕事をしていく事になる。この辺もいろいろ問題が山積み。
またまだ、道はどこにもない。でもそれが面白い。
そもそも、対象にしている生き物自体がへんてこで面白いし、その棲息しているフィールドに出かけるのも楽しい!

そういったことどもに、実際のフィールドでの出来事なんかを絡めて、まるで導かれるように話しているうちにあっという間にお昼になった。
茂木さん、実は僕なんかが考えていること、全部お見通しなんですかねえ。。。(笑)

もう一つ考えたことがある。
今回は、とても楽しいひとときだった。編集部の方々も、どうしてそんなことまで知っているのというくらい、自然や生き物・・・特に「へんてこ」系の連中のことを知っていらして、とても心強かった。興味を持って話を聞いてもらうのは、とても嬉しいし、楽しい。
興味を持ってもらうように話すのは、その一方で、ちょっと難しい。
今回は、明らかに聴衆がこちらに近づいてくれていたなあと思う。
全然科学に興味がない人に、こんな風にお話しを聴いてもらえるくらい、精進したいもんです!

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